2008年7月10日 (木)

山形で連敗を止める

 昨夜はアウェイ・山形での試合でした。このところ、ケガ人に加えて試合ごとに出場停止選手が出ている状態。この試合では、羽田が出場できませんでした。少し前にインタビューをしたとき、「僕、リーチ(3枚目)なんですよね。カードをもらわないようにしないと・・・今は特にね。ケガ人が多いから、ここで僕が出場停止になったら・・・」と話していました。鳥栖戦で羽田が警告を受けたとき、天を仰ぐような様子を見せました。きっと、「ついに・・・」という気持ちだったのでしょう。

 と、試合前は不安要素が多かったわけですが、結果は2-0。「完勝」といっていいかもしれません。要因はいろいろあると思います。が、バックラインに帰ってきた2人の「ベテラン」の存在は大きかったと思います。2人とも、負傷が癒えたばかり。急ピッチで出場までもってきた、という印象は、試合後のコメントからもうかがえました。

「思った以上に大丈夫でしたね。前半はきついかも、と思いましたが、後半に入るとよくなっていった。涼しくて助かりました」と言ったのは前田。確かに昨日の山形は、風があって蒸し暑さはほとんど感じませんでした。地元の人に聞いても、昨夜は涼しかったようです。エゾも試合後は充実の表情を見せました。「この勝利をきっかけにしたいね」と言うと、「なりますよ、というかしなきゃいけないでしょう!」との返事が頼もしかったです。

 守りが落ち着けば、攻撃も元気になるもの。その攻撃の起爆剤的な動きをしたのが、昨日がセレッソでの2試合目だった乾でした。前節から動きのよさが光っていましたが、昨日はうれしい初得点も飛び出しました。「これからもっと試合に出て、もっと活躍したい」と、話していました。ちなみに彼はインタビューやコメントでも関西弁です。

 というわけで、みちのくシリーズ初戦は、今までのもやもやを少しは払ってくれたような気がします。応援に来てくださった皆さん、お疲れ様でした。各所で声援を送ってくださった方々、ありがとうござました。次節はまたまた東北へ。旅から旅へという感じですが、19日のサンフレッチェ戦まではこのまま突っ走ってほしいところ。私もがんばって走ります(笑)。次もともに喜び合えますように。

 広報担当になって、約半月です。なかなか更新できないのに、毎日ここをのぞいてくださる方が多くて、恐縮しています。なるべく毎日・・・といいたいところですが、しばらくは週に1度ぐらいのペースで何かしらお伝えできればと思っています。オフィシャルでは、マッチデープログラムでインタビューなど、携帯サイトの「南津守日記」も週1~2回担当するなど、書く場を与えてもらっています。ぜひ、そちらもご覧いただけるとうれしいです。

 

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2008年6月22日 (日)

ものすごい雨の中での貴重な勝利

 昨日の福岡はすごい雨。今日話を聞いた羽田も「あんな雨の中で試合をするのは久しぶり」だと話していました。とにかくサッカーというより、プールでボールを蹴りあっているような状態。後半に入っていくらかピッチ状態はましになったようですが、いつもどおり、というわけにはいきませんでした。

「こういう試合で点が入るとしたら、思いがけないミスからか、セットプレーかな」と、思っていたら、果たしてその通りになりました。終了直前、ロスタイム突入の数秒前というタイミングでした。フルのCKにジェルマーノの頭がピタリとあって、劇的な幕切れ。消耗戦を勝利で終えられたのは、大きかったと思います。

「チームを勢いづけられるようなプレーができた」。試合後のミックスゾーンでは、相澤の落ち着いたなかにも自信がにじむコメントが印象的でした。GKにとってはもっとも嫌なコンディションでの試合だったと思いますが、冷静にピンチを防ぎ、勝利を陰で支えました。5月の連戦連勝が嘘のように勝てなくなっていた6月。あの大量の雨が、もやもやを洗い流してくれるといいのですが。

 

 さて、ご報告があります。昨日6月21日付けで、セレッソ大阪の広報担当として働くことになりました。'01年3月以来、約7年ぶりに「復帰」する形です。今までも、セレッソ大阪がよりよくなるように、いいクラブにいいチームになることを願って仕事をしてきたつもりです。これからは、一層その気持ちを鮮明に、ダイレクトに仕事に反映させていきたいと思います。

 このブログをどうするか、ずっと考えてきました。クラブのスタッフという立場で書き続けるのはいいことなのだろうかという迷い、でも素の自分として書ける場所を残しておきたいという思いとがあって、実は今も結論が出ていません。しばらくは、「ボスニア紀行」などを中心に、仕事を通じて感じたこと、日々のできごとなどを綴っていく場にしようかな、というのが現在の心境です。

 ゲームレポートなどは、セレッソ大阪の公式サイトや携帯サイトを中心に執筆していく予定です。ぜひ、そちらをよろしくお願いいたします。今までのご愛読に感謝して。そして、これからもよろしく。

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2008年6月15日 (日)

びっくりの出場

 今朝、帰国しました。ボスニア・ヘルツェゴビナから。何が驚いたって、私の約1時間前にタイから関空に帰ってきた人が、今日の試合に出ていたこと。厳密に言うと、昨日のW杯3次予選のタイ戦に先発出場していた香川が今日の甲府戦のメンバーに入り、途中出場で45分間プレーしたことにびっくりしたわけです。

「連敗中のチームに渇をいれるためじゃないだろうか」「○○選手への刺激なのでは?」。試合前の記者室ではこんな話をしていました。もっと驚いていたのは、日本代表担当の記者さんたちで、「関空で帰国出迎えの取材で終わりだと思っていたら、長居の試合も見ることになるとは・・・」などと、うれしい(?)悲鳴を上げていました。

 まさかのメンバー入りだったわけですが、レヴィー・クルピ監督は当然戦力として考えていたようで、0-2とリードされた後半の頭から、「香川真司」というカードを切ってきました。それまでの前半はといえば――。前田、阪田に加えて、今日発表された江添までもが負傷し戦線離脱、羽田を最終ラインに下げて山下と組ませたセンターバック、ボランチはアレーを真ん中に、右に青山、左にジェルマーノという3人。羽田が試合後に話していましたが、どうもこのディフェンス陣のバランスが悪い。加えて、前線も不調でボールがおさまらず、よって押上げができず、ルーズボールが拾えない。

 そこに登場したのが香川でした。関空から南津守グラウンドに着いたのが9時ごろ。15分程度ランニングをしたあと、寮に戻ったところでレヴィー・クルピ監督から「準備できるか?」の打診があったそう。こうなることは「ちょっとは予想していた」そうで、「うれしかったし、絶対チームのために貢献したいと思っていた」という香川。ピッチに登場すると、まずオウンゴールが生まれ、直後には小松のボールをうまくとらえたシュートで同点ゴール。そのあともチャンスを演出したり、自らゴールを脅かしたり(ここで決めていれば!)。

 前半の内容を考えると、3-3の引き分けは「よし」なのかもしれないけれど、勝っておきたかった。それにしても、甲府の安間監督のコメントがふるっていました。「香川の出場は予測していたか、対策はあったのか?」の質問に、「昨日の夜は同じJ2リーグの選手ということで、応援していました。朝になって、メンバーに『香川』という名前があると聞いて、ほかにも香川という選手がいるのかと探したら、同じ選手だった。でも、実際に得点するというのは成長しているということ。うちの若手にも刺激を与えていかないといけない」と返答。相手に対策を立てる隙を与えなかった、レヴィー・クルピ監督の「奇策」だったわけです。

 帰国早々、いろいろな意味で興味深い試合を見ることができました。私が行ってきた、ボスニア・ヘルツェゴビナのお話は明日以降ということで・・・。

 

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2008年6月 9日 (月)

駆け足で津守取材

 今日は午後から南津守で取材。練習を見ていると、昨日の試合出場組のリカバリーが早々に終わり、インタビュー開始となりました。

 選手たちの表情、話を聞いた選手のことばからは、気持ちの切り替えが感じられてひと安心です。あさってはもう試合、徳島戦です。練習を見る限りでは、水戸戦に欠場した尾亦も大丈夫のよう。ジェルマーノは出場停止ですが、アレーが戻ってくる。羽田、青山とのトレスボランチ? それとも・・・。

 明日から数日、日本を離れますので更新をお休みします(徳島戦、欠席です。ごめんなさい)。懐かしい人に会って来る予定。また、ご報告します。

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2008年6月 8日 (日)

連勝ストップ

「目ざせ8連勝」の掛け声も高らかに始まった今日の試合でしたが、1-2で敗戦。サッカーの基本、「1対1で相手に負けない」ことの大切さを思い知らされたゲームでした。とにかく水戸のディフェンスはハード。試合開始直後から、ものすごい勢いでプレッシャーをかけるかける。あの暑さですから、「後半に入ったらばてるかも」と思っていたのですが、ついに最後まで途切れないまま。気迫や勢いにおいて、負けていた気がします。

 レヴィー・クルピ監督の目ざしていた「ポゼッションする」ことはほぼ90分間ずっとできていたと思います。いい形でチャンスを作れ、決定機も何度かあった。特に前半のいくつかかチャンスをものにしていれば、苦しいながらも勝点3獲得・・・というパターンだったと思うのですが。

 連勝は途切れましたが、すぐに試合はやってきます。冷静に、よかったところ、わるかったところを見つめなおして、次節に向かっていってほしいです。

 

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2008年6月 3日 (火)

とてつもなく大きな経験

 昨日のオマーン戦。途中交代でピッチに入っていく香川の背中が、今までより大きく見えました。ただ、プレーはまだ硬かったかな、という印象でした。先日のコートジボーアール戦のときも、「ちょっと緊張したかも」と話していましたから、それ以上にピリピリ感に満ちたW杯予選では、仕方のないことかもしれません。

 百戦錬磨のチームメイトたちと一緒に、想像を絶するプレッシャーの中で戦う予選。今は三次予選ですが、次の最終予選はさらにハードなものになります。19歳にして、それを体験できるなんて、すごいこと。いろいろ見て、感じて吸収してきてほしいものです。本人にはもちろん、セレッソにとっても大きな財産になることは間違いなし。チームは今、みんながひとつになってがんばっているから、大丈夫(なはず)。

 今日は南津守グラウンドで練習取材とインタビュー。気がつけば7連勝。でも緩みを感じないのが今の強さを象徴しています。緊張と充実が入り混じったなかでのトレーニングでした。

 次節、水戸ホーリーホック戦は、アレーが出場停止。前節・愛媛FC戦の後、レヴィー・クルピ監督は、「『青山が入った3ボランチ』か『4-4-2』(つまりアレー抜きの2ボランチ)の2つが考えられる」と話していました。今日現在もその考えは変わらないようで、「今週も2つのフォーメーションで調整する」と言っていました。

 今日の監督の話にも出てきたのが、「青山」の名前。名古屋ではサイドバックに挑戦したこともあったようですが、セレッソではボランチ要員としての移籍。「(ボランチの)戦力としてみてもらっているし、僕のいいところを評価して獲得してもらったと思っています。監督の求めるプレー、期待されることに応えることと、自分のプレー、特長を出していきたいと思います」と、本人。

 アレーに代わって・・・という点については、「アレーとはプレースタイルが違いますね。僕は中盤でつぶして簡単にプレーして、早く展開して攻撃につなげる、というタイプです」とのこと。どういうメンバー、布陣でいくかについては明日以降の練習で見えてくると思いますが、レヴィー・クルピ監督がこの新しい戦力を視野に入れているのは確かなよう。楽しみです。

 さて、コメントでご質問いただいた「愛媛戦でのゆりかごパフォーマンス」。先に読者の方が答えを書いてくださいました。「カレカ選手の奥さんの妊娠が今週(先週ですね)わかったから」が正解。実は、試合後の囲み取材で、フルに「で、あのゆりかごパフォーマンス、誰の子供が生まれたの?」という質問があり、「カレカでしょ、そう聞いたからテレビのインタビューで、僕言っちゃいました」とフル。でも、「生まれた」のではなく「ご懐妊」だったことが発覚。ちょっと気の早いパフォーマンスだったようです。

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2008年6月 1日 (日)

それでも勝てる強さ

「前回と同じような愛媛ではないぞ!」(レヴィー・クルピ監督)。まさにおっしゃるとおり。昨日の愛媛は気持ちがプレーに乗って、アグレッシブに挑んできました。対するセレッソはアクシデント発生。ピッチ上でのアップが始まってすぐのころでした。「メンバー交代」「尾亦が傷めた様子」。そんな声が聞こえてきました。キックオフ直前のメンバー入れ替えは、心理的な動揺を誘うはずでイヤなものです。おまけに香川、柿谷も不在・・・。

 それでも勝てるところが、今のセレッソの強み。前半は相手の勢いに押され、心もとない戦いぶりながら先制点を奪いました。後半に態勢を立て直すと、運も味方につけて(ポスト直撃のシュート、あれが入っていたら・・・)、追加点も奪ってしまう。勝ち続けているときは、こういうものなんだなと思わせる試合でした。こうなったら、リズムのいいときに勝点を稼いでおくに限ります。どこまでもどん欲に。何が起こるかわからないのがリーグ戦ですから。

 昨日の試合後、ミックスゾーンで会った懐かしい顔。懐かしいというにはまだ記憶が新しすぎますが、ダイスケこと多田大介。気迫のこもったいいプレーを見せていました。特に濱田のシュートを止めた場面は、『J'sGoal』のコメントにも書きましたが、会心のセーブだったよう。その冷静さに驚きました。「アウェイなのにアウェイじゃないみたい」というコメントには少し胸がつまりました。最後の最後までセレッソでプレーすることにこだわっていただけに。後半はセレッソのサポーターを背にしてのプレーで、「点が入ったら後ろを向いて喜びそうだった」とも話していました。

 J2ながら、チーム記録タイの7連勝。広島の背中に手が届くまでに近づいてきました。J2のドラマはまだまだ続きます。

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2008年5月28日 (水)

いざ、本当の戦いへ

 午前9時からの練習が終わり、私はこの日の目的であったインタビューを終えると、午後12時25分。注目の香川は、ピッチでの練習が終わったあとの11時ごろ、突然南津守に姿を現しました。特に指示を受けたからではなく、「帰ってきたかったから・・・」と。ランニングなどの軽いトレーニングをしたあと、例のシュラスコ・パーティ(岐阜戦に勝利したらレヴィー・クルピ監督がおごると約束した)に向かいました。

 W杯予選のメンバーとなる日本代表の発表は午後4時の予定でした。変なたとえ方かもしれませんが、今日の南津守プレスルームはさながら「子供の合格発表を待っている親」の集まりのようでした。番記者の皆さんと、「今回は難しいかも」「いや、入るはず」などと、あーでもない、こーでもないと話しながら、気をもみながら、そのときを待っていました。

 結果は「合格」。実は、南津守に帰ってきた香川は、「多分入っていませんよ」と話していました。キリンカップ第2戦のパラグアイ戦で出場できなかったことが相当悔しかったようでした。クラブハウス会議室で行われた、ミニミニ記者会見。報道陣の拍手で迎えられた香川は、くすぐったそうな、困ったような顔をして入ってきました。

 まずはキリンカップの感想から。「コートジボアール戦は、相手に激しさがあって、寄せも早かった、実際、自分のプレーができなかったが、世界はレベルが高いと実感した。いい経験ができた。パラグアイ戦は、相手は二軍に近いと聞いた。強さは感じなかったが、結局失点しなかったし、勝負強さを感じた。力は日本のほうが上だと感じたし、勝たなければいけない試合だった。出たい気持ちはあった。出られなかったのは、アピールが足りなかった。今の自分の実力だと思う」。

 日本代表メンバーの中で、自分の力が通用したところ、足りないと感じたところについては、「技術では通用する部分もあったが、コートジボアール戦では、ハイプレッシャーのなかで技術を出すということについては足りないと感じた。日ごろから意識してやらないと。でも、日本人相手や、J2では経験できない練習ができたと思っている。(俊輔選手、松井選手は)堂々とプレーしていて、ボールを持ったときに迷いなく自分のプレーを発揮していた」。

 W杯予選への意気込みは、「初戦のオマーン、ここに負けたら厳しい。4連戦の初戦で、ホームなので勝てるように、勝ちに貢献できるようにしたい。まだ自分はアピールできていない。結果も残していない、まず試合に何分でもいいから出て、強烈な印象を残さないと。代表に選ばれただけで、自分は何も貢献していない。この4試合でしっかり貢献したい」。

 具体的にはどんなプレーを?「仕掛けの部分で何かアクションを起こしていきたい。ドリブル、パスなど仕掛けていくプレーを持っているし、セレッソでもイメージしてやっている。それをしていきたい。下手なプレーはできない。気持ちの入ったプレーを見せて、何が何でも結果を出して、責任感を持って、勝利に貢献したい」。

 最大で5試合、J2リーグを欠場することについては、「大事な時期、チームに勢いのあるときなので、(セレッソの試合に)出たい気持ちは強いです。でも、代表に選ばれたので、しっかり結果を残したい。チームのみんなには勝ってほしいと思っているし、僕は信じて待つだけ。僕は今、日本代表で結果を出す必要がある。代表でしっかりやりたい。そのなかで、セレッソのことは信じています」。

 明日の新聞には大きく掲載されると思う、と聞かされ、「いや、いいです、今は。僕はまだ何もしていないのに。活躍したら大きく書いてください」。キリンカップが不完全燃焼に終わったと感じているせいか、終始厳しい表情だった香川。最後に、一番印象に残っているW杯予選は? と聞かれて、「フランス大会の、ジョホールバルの歓喜です」とつぶやくように言ったときだけ、少し笑顔が見られたのでした。

 本当に力のある選手は、舞台が大きくなり、重要な試合ほど活躍するもの。遠慮せず、恐れず、堂々とプレーしてきてほしいと思います。チームのことは心配しないで。セレッソの選手たちも、きっと負けないぐらい頑張るはずだから。

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2008年5月26日 (月)

大黒柱が帰ってきた

 名古屋(豊田)~岐阜遠征から今日戻りました。日本代表戦では香川のAマッチデビューを見ることができ、岐阜戦では久しく目にしていなかった「大勝」を目の当たりに、と盛りだくさんな遠征でありました。

 昨夜の岐阜戦。試合前の注目点は香川不在をどう戦うか。「4-3-3」と「4-4-2」、両方のパターンを練習していたと聞いていたので、どちらになるのか。その場合に起用される選手は・・・。レヴィー・クルピ監督のチョイスは、「4-4-2」でのスタート、そしてFWカレカ起用でした。前半は、(前回の対戦ほどではなかったにしろ)岐阜のプレスに押される場面もありました。というより、ボランチのジェルマーノとアレーが前にかかりすぎて、中盤で相手に優位に立たれたという感じ。それもハーフタイムに監督から修正されたようで、後半はしっかりじっくりプレーしていましたが。

 先制はPK。アレー、小松とつないだボールに曜一朗が飛び込み、相手に倒されて得たものでした。リードしたものの、前半はほぼ互角。前回の対戦を思い出して、「後半は大変かも」と思っていたのですが、それは杞憂でした。CKからのすばやいプレーで右サイドを崩すと、ゴール前でカレカがフリーでシュート。岐阜の松永監督が話していたように、この2点目が大きかったと思います。相手が前がかりになり、守備がかなり薄くなったこと、そこに濱田が投入されたことで、次々に得点を重ねることが出来ました。

 終わってみれば、「香川不在」を感じさせない大量得点での勝利。濱田のプレーも流れを変えるものでしたが、復帰したフルがらしいプレーを見せたのが大きかった。彼がいると、前線に活気が出て攻撃にすごみがプラスされるな、とあらためて感じました。セレッソがセレッソらしいサッカーをするためには不可欠な存在なのだとも。大黒柱とはそういう存在なのでしょう。頼もしい限りです。

 さて、試合後の囲み取材のしんがりは、曜一朗でした。まずは、なぜかどフリーでシュートを打たなかったことについての質問。「フリーすぎて・・・」というとんでもない言葉のあと、「切り替えしたら、(相手が)みんな飛び込んでくるだろうと思ったけど、実際にはみんな止まってしまって。え? って感じになって、ジェルマーノがいたから、やさしいパスを出そうとおもったら、やさしすぎてひっかかりました」。

 そして、今日26日からは代表に行くことになるが?  との問いには、「5-0で勝って、ホントにいい流れで代表に行ける。調子のいいときにチームを離れるのは残念だけど、選ばれたのは光栄だし。チームに戻ったときにスタメンの座はどうなるかわからないけど。次の愛媛戦は出られないけど、シンジくんは帰って来る。シンジくんが頑張ってくれるので、任せて、次はシンジくんがやってくれると思うので」。と、もはやお約束のシンジくんコメントになだれ込みました。

 次の問いかけは私から。あえて、その「シンジくん」について聞いてみました。コートジボアール戦のあと、香川選手がセレッソの試合を気にかけていたけど? 「シンジくんも自分がいないときに負けたら悔しいだろうし、安心して帰ってくれるように今日は頑張ろうと思ったし、誰が出てもセレッソは強い、チーム全体でやっていることを証明したかった。僕もシンジくんといっしょにやりたいし、J1昇格のためにシンジくんといっしょにやりたいと思っています」。一気に話した曜一朗。「シンジくん」の代表デビューもテレビで見ていたそう。なんとも微笑ましい囲み取材でした。

 

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2008年5月25日 (日)

代表デビューの日

 昨夜は豊田スタジアムで日本代表の取材をしました。5年ぶりぐらいの代表取材に、現場では「久しぶりですね」「香川くん、入ってよかったですね」などと声をかけていただきました。

 メンバー入りしたものの、試合出場なるか? せっかくチームを離れて参加しているのだから、できれば初出場して1分でも長く出てほしい。ピッチで行なわれている試合と、その横で続く控え選手たちのアップの両方を見ながら、そのときを待っていました。

 後半22分、コーチに声をかけられた香川。アップのピッチが上がり、ついにデビューのときがきました。ポジションは松井に代わっての右サイドハーフ。ボールに触るチャンスは少なく、見せ場は後半40分の惜しいクロス。相手GKがおさえ、決定機には至りませんでした。

 試合後のミックスゾーン。「緊張したか?」という記者の質問に、「あまり・・・いやちょっとしたかも」。「相手はすごく速かったです。寄せも速くて、ミスもあったしキープできなかった。そのあたりはもっとできないと。(代表)デビューしたけど悔しい内容だった」というのが感想。「1-0で勝っていたので、自分が出て入れられるのは嫌だった。絶対攻撃に行く! という気持ちがあった」。

 ただ、時間帯や試合の流れを考えると、「攻撃にいく」のは難しかったのも確か。きっちり守りきるというチーム全体の流れがあるなかで、ボールに触わる回数が少なく、持ち味は発揮できたとはいいかねました。でも、出場したということは、大きかったと思います。「相手のスピードや足の長さなど日本では経験できないものだった。次に生かしたいし、またアピールしたい」(香川)。

 21日の試合(アビスパ戦)後に、受け取ったサポーターの寄せ書き入りのフラッグ。香川は遠征に持ってきたそうです。「ホテルの部屋に置いて、メッセージを見ています」とのこと。セレッソ唯一の代表として、あと1試合もがんばってきてほしいです。

 今日、セレッソは岐阜戦。香川もすごく気になっている様子でした。「テレビの中継はありますか? 7時から? 見られると思う、見ます。チームの調子がいいので、連勝してくれることを願っています。がんばって勝ってほしい」。前節休みで休養十分、前回の対戦では手を焼かされた相手。難しい試合になりそうです。

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