« 大黒柱が帰ってきた | トップページ | 明日のこと »

2008年5月28日 (水)

いざ、本当の戦いへ

 午前9時からの練習が終わり、私はこの日の目的であったインタビューを終えると、午後12時25分。注目の香川は、ピッチでの練習が終わったあとの11時ごろ、突然南津守に姿を現しました。特に指示を受けたからではなく、「帰ってきたかったから・・・」と。ランニングなどの軽いトレーニングをしたあと、例のシュラスコ・パーティ(岐阜戦に勝利したらレヴィー・クルピ監督がおごると約束した)に向かいました。

 W杯予選のメンバーとなる日本代表の発表は午後4時の予定でした。変なたとえ方かもしれませんが、今日の南津守プレスルームはさながら「子供の合格発表を待っている親」の集まりのようでした。番記者の皆さんと、「今回は難しいかも」「いや、入るはず」などと、あーでもない、こーでもないと話しながら、気をもみながら、そのときを待っていました。

 結果は「合格」。実は、南津守に帰ってきた香川は、「多分入っていませんよ」と話していました。キリンカップ第2戦のパラグアイ戦で出場できなかったことが相当悔しかったようでした。クラブハウス会議室で行われた、ミニミニ記者会見。報道陣の拍手で迎えられた香川は、くすぐったそうな、困ったような顔をして入ってきました。

 まずはキリンカップの感想から。「コートジボアール戦は、相手に激しさがあって、寄せも早かった、実際、自分のプレーができなかったが、世界はレベルが高いと実感した。いい経験ができた。パラグアイ戦は、相手は二軍に近いと聞いた。強さは感じなかったが、結局失点しなかったし、勝負強さを感じた。力は日本のほうが上だと感じたし、勝たなければいけない試合だった。出たい気持ちはあった。出られなかったのは、アピールが足りなかった。今の自分の実力だと思う」。

 日本代表メンバーの中で、自分の力が通用したところ、足りないと感じたところについては、「技術では通用する部分もあったが、コートジボアール戦では、ハイプレッシャーのなかで技術を出すということについては足りないと感じた。日ごろから意識してやらないと。でも、日本人相手や、J2では経験できない練習ができたと思っている。(俊輔選手、松井選手は)堂々とプレーしていて、ボールを持ったときに迷いなく自分のプレーを発揮していた」。

 W杯予選への意気込みは、「初戦のオマーン、ここに負けたら厳しい。4連戦の初戦で、ホームなので勝てるように、勝ちに貢献できるようにしたい。まだ自分はアピールできていない。結果も残していない、まず試合に何分でもいいから出て、強烈な印象を残さないと。代表に選ばれただけで、自分は何も貢献していない。この4試合でしっかり貢献したい」。

 具体的にはどんなプレーを?「仕掛けの部分で何かアクションを起こしていきたい。ドリブル、パスなど仕掛けていくプレーを持っているし、セレッソでもイメージしてやっている。それをしていきたい。下手なプレーはできない。気持ちの入ったプレーを見せて、何が何でも結果を出して、責任感を持って、勝利に貢献したい」。

 最大で5試合、J2リーグを欠場することについては、「大事な時期、チームに勢いのあるときなので、(セレッソの試合に)出たい気持ちは強いです。でも、代表に選ばれたので、しっかり結果を残したい。チームのみんなには勝ってほしいと思っているし、僕は信じて待つだけ。僕は今、日本代表で結果を出す必要がある。代表でしっかりやりたい。そのなかで、セレッソのことは信じています」。

 明日の新聞には大きく掲載されると思う、と聞かされ、「いや、いいです、今は。僕はまだ何もしていないのに。活躍したら大きく書いてください」。キリンカップが不完全燃焼に終わったと感じているせいか、終始厳しい表情だった香川。最後に、一番印象に残っているW杯予選は? と聞かれて、「フランス大会の、ジョホールバルの歓喜です」とつぶやくように言ったときだけ、少し笑顔が見られたのでした。

 本当に力のある選手は、舞台が大きくなり、重要な試合ほど活躍するもの。遠慮せず、恐れず、堂々とプレーしてきてほしいと思います。チームのことは心配しないで。セレッソの選手たちも、きっと負けないぐらい頑張るはずだから。

|

« 大黒柱が帰ってきた | トップページ | 明日のこと »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/154764/41356312

この記事へのトラックバック一覧です: いざ、本当の戦いへ:

« 大黒柱が帰ってきた | トップページ | 明日のこと »