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2008年5月18日 (日)

渋く輝いていた「仕事人」

 昨日の湘南戦。しみじみうれしい勝利でした。勝利のあとのビールはきっとおいしいだろうな(飲まなかったけど)と思えるような、いつまでも反芻していたいような、そんな勝利。相手が今まで勝てなかった湘南であることも理由のひとつだけれど、何よりいい試合だったのが気持ちいい。両チームが今もっている力を発揮しあい、ぶつかり合って最後まで勝利を目指したことがすばらしかった。セレッソ側から見れば、先制点も追加点もいい時間帯に入りました。楽しさがいっぱい詰まった90分間、といえるでしょう。

 そのなかで、渋く輝いていた選手がいました。レヴィー・クルピ監督をして「彼なくして勝利はなかった」と言わしめた、羽田でした。相手の攻撃の中心、アジエル選手のマンマーク。これが彼に与えられたミッションでした。「どこにいくのも付いていけ」と監督から指令があったそうです。「アジエルにやられたら自分のせい。監督は『ほかの選手は10人対10人でサッカーをするつもりでやれ』と言っていました」(羽田)。

 マンマーク、といってもガチガチな印象を受けなかったのは、羽田ならではでした。押さえるところは押さえる、でも決してファウルを連発するのではなく、実にクレバーに「つきまとった」と思います。そして、いつもの「3ボランチのバランサー」としての役割もこなしていました。本人は、「最低限の仕事ができた」と謙遜していましたが、その顔には充実感があふれていたし、試合の途中も本当に楽しげにプレーしていました。

 もともとはバリバリのセンターバックで、市船から鹿島というエリートコースを歩み、'01年のワールドユース(アルゼンチン)のときのU-20日本代表(西村監督のチームです)のキャプテン。ただ、鹿島ではケガに泣かされたと聞いています。「あのころはサッカーをしていなかったですから。それを思うと、今やれていることが幸せ」。セレッソに来てからの彼のプレーからは、そんな気持ちが十分に伝わってきます。

 3ボランチの中央でプレーすることについては、「必死でやっていますよ、僕は便利屋ですから」と冗談めかして言っていました。アジエルをマークすることについても、「マンマークでプレーするのは今までで初めてですけど、今回はそういう役割を与えられて、期待にこたえられてよかった」。これこそ、仕事人。昨日の勝利を陰で、でもしっかりと支えたひとりでした。

 彼がなぜ今季もセレッソに残ってプレーすることを決めたのかや、3ボランチとしてプレーする醍醐味などについてインタビューした記事がまもなく掲載されます。決定したらお知らせします。ぜひぜひお読みください。

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コメント

今年のセレッソの復活のキーとして 4-3-3のボランチの羽田選手の活躍があると思います。
去年 江添選手の代わりに出場した頃は 危なっかしいプレー連発してましたが 今は DFとオフェンスのリンクマンとして大活躍。湘南戦の1点目も彼のロングフィードからでしたし。
セレッソが伝統的に戦い方が安定しないのは チームの「舵取り」であるボランチが伝統的に弱いせいではないか とも思います。
選手の能力に合わせてシステムを構成するクルピ監督の戦術上 選手個々のレベルアップは不可欠。
ぜひとも来年は J1での古巣対決を実現し 小笠原 本山を抑える羽田 なんてシーンを見てみたいものです。

投稿: せれぞう | 2008年5月21日 (水) 14時32分

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