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2008年1月19日 (土)

スペインの話

 年が明けたと思ったら、もう今日は19日。早い早い・・・矢のように日々が過ぎ去っていきますね。さて、U-18のスペイン遠征。公式ブログ(ハナサカクラブ会員の方向け)のレポートを終えるとなぜか燃え尽きたようになり、ご報告が遅れました。話はそれますが、すばらしく充実し、予想以上に成果を上げたのでは、と感じたあのスペイン遠征を、もっと広く多くの人に知ってもらいたいのに、公式には今ハナサカクラブ用のブログしか発信する場がないのは何とももどかしい。今年は、こういう小さな「?」をひとつずつなくしていく1年にしよう、と思う次第です。

 さて、スペイン。1月5日から12日までの8日間ですが、移動に3日間を要するため、実質は現地5日間。初日6日は軽めのトレーニング(約1時間)と2試合の試合観戦(レアルCの公式戦とスペインリーグのレアルvsサラゴサ)。長時間の移動で堅くなった体をほぐし、スペインの空気に慣れる日、という感じでした。

 チームが滞在したのは、「シウダー・デ・フットボール」という、スペインサッカー協会が運営する、日本で言えばJヴィレッジのような施設。もちろんスペイン代表も利用する、設備が整ったホテルです。初日と2日目に私が泊まった部屋は普通の部屋でしたが、ある事情で3日目に部屋を移動。で、通された部屋が「ラウル・ルーム」でした。レセプションのお姉さんが、「これはラウル・ルーム!!」と自慢するのも無理はない、かつてラウルが泊まった部屋らしく、写真やらユニフォームやらが飾ってあり、心なしか前の部屋よりきれいな気が・・・と思っていたら、またまたある事情で部屋をチェンジすることに。結局、普通の部屋に落ち着いたわけですが、ラウル・ルームに滞在したわずか5分ほどの間に、しっかり写真を撮ることは忘れませんでした(笑)。

 さて、6日のメインは、やはりサンチアゴ・ベルナベウ・スタジアムでの試合観戦。スタジアムに入り、迷いながらも選手たちとともにスタンドにたどり着くと、その光景のスリリングなこと。まだ試合開始まで時間があるのに、周囲の熱気はすさまじい。それに輪をかけたようににぎやかだったのは、わがU-18の選手たち。そこまで興奮せんでもええやろ、というぐらいにはしゃいで、写メを撮りまくってました。試合は、サラゴサが押し気味に試合を進めていたのですが、点を取ったのはレアル。GKカシージャスの存在感とともに、このチームの勝負強さが印象に残りました。

 翌7日の午前中はトレーニング。アトレチコとレアルであわせて15年間もの間、育成コーチを務めてきたというネヴォ氏が指導してくれました。パスや切り替えしなど基本的なトレーニングでしたが、氏はセレッソの選手たちの能力の高さに驚いていたとのこと。そして、彼らのプレーは、この日の夜から始まった練習試合において、さらに現地の人たちを驚かせることになったのでした・・・。

 スペインでのコーチ経験が豊富な中谷コーチ(U-18)によると、スペインの指導者たちは決してお世辞など言わないし、むしろ辛らつな意見を言うものらしいです。その彼らが、「セレッソはよくやった」「セレッソは今までスペインに来たほかの日本のチームとは違う」と評してくれたことは、素直に受け止めていいでしょう。7日から最終日(10日)まで、4日間にわたって行った6試合。そのすべてで、選手たちは持てるものを発揮しました。2勝2分2敗という数字上の成績ももちろん上出来でしたが、「マドリードの特長の異なるチームに対して、アウェイの、しかもタイトなスケジュールの中で、これだけの試合をしたのはすごいこと」(副島監督)だったと思います。

 以前、中谷コーチから「チームのカラーは育成が作るもの」という言葉を聞きました。それをこの目で見て、体感できた今回の遠征でした。「セレッソはよく走る、あたりの強いチームだ」という評価を受けました。このチームカラーは、セレッソ独自のものとして、今後大切にしてくべきものではないでしょうか。リードされても足が止まることなく、最後の最後に追いつくという執念を見せたレアル・マドリードU-16との試合(1/9)、まったく互角の戦いのなか、セットプレーからの1点を守りきったヘタフェU-16戦(1/10)などは、練習試合とはいえ、特に感動を覚えるものでした。

 見ていた私でさえこれほど感じるものが多かったのですから、実際にピッチを踏み、相手と体をぶつけ合った選手たちが得たものは計り知れないほど多かったでしょう。スーツケースに入りきらないほどお土産を持ち帰った彼らは、目に見えない収穫もまたたくさん持ち帰ったはずです。

 そして、この遠征が今までのそれとは大きく違うのが、「ハナサカクラブ」という育成サポート組織のバックアップを受けて実現したという点です。選手、スタッフは「ハナサカクラブ」の存在、つまりクラブ以外に自分たちを支えてくれる人たちの存在を強く感じながらスペインでの日々を過ごしました。そしてそのつながりはこれからも続いていきます。

 クラブが大きくなるのも、トップチームが強くなるのも時間がかかります。育成組織が充実するのも同様で、一朝一夕には進みません。でも、昨年「ハナサカクラブ」が発足したことは、大きな一歩だと思っています。みんなで育てる、みんなで咲かせる、オンリーワンでナンバーワンのチームになるために・・・「ハナサカクラブ」というサポートの仕方がセレッソにはあるということ、それが今回確実に成果を上げつつあることを知っていただけたらうれしいです。

 さて。関空を出発するとき、副島監督から選手たちに「みんな、スペインで何かを得て帰ってこよう」という呼びかけがありました。私は何かを得られたのだろうか、と今振り返っています。U-18の選手たちのプレーを存分に見られたこと、スペインのサッカーの空気にひたれたこと、レアル・マドリードという超ビッグクラブを肌で感じられたこと、そして、セレッソが進むべき道についていろいろ考えられたこと・・・ほかにもたくさんあるように思います。これからにつなげられるように、頑張ろう、そう思えた私のスペイン遠征でした。

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