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2007年8月20日 (月)

頼もしかった!

昨夜行われたU-17ワールドカップのハイチ戦。テレビ観戦しましたが、見た甲斐がありましたねぇ。左太ももを痛めたとかで先発を外れた曜一朗でしたが、追いつかれた後半途中、ついに登場。その頼もしかったこと! ハイチのなんとも表現しがたいパワーの前に、我を失っているかのように見えた日本に、魂を吹きこんだといったら言いすぎかな、でも軽快なステップから「俺らのサッカーってこうやったやん! もう一回思い出してやってみようや」という曜一朗の声が聞こえてきそうな感じでした。

 セレッソにおける彼の立ち位置と、U-17代表においてのそれとはまったく異なるもの。セレッソではそれこそ下部組織に所属していたときからずーっと末っ子。つまり自分の好きなことだけをしていても怒られないし、わがままもある程度は許される、というような。でも、ひとたび「代表」という肩書きがつくと一変。早生まれの彼は常に一番“お兄ちゃん”になってしまう。かつては、そのギャップに戸惑ったり、どう振る舞えばいいのか悩んだこともあったと聞いています。

 今年5月にインタビューをしたときU-17での役割について聞くと、「キャプテンマークはつけないけれど、みんなを引っ張っていくこと。代表の中では、僕に対してだけ、みんな敬語を使うし“くん”づけで呼びます。ほかの選手にはタメグチなのに。下の子が『最近代表に呼ばれないのでやばいんですけど』とか電話で相談してくることもあります。僕はその子のいいところをいっぱい知っているから、いろいろ話して相談に乗ったりもします」と、少し得意そうに話していました。

 自分が引っ張っている、という自覚がみなぎっていた昨夜の曜一朗。プレーはもちろん、ピッチに入ったときの表情、発したであろう言葉、河原の決勝ゴールが決まったときのパフォーマンスの仕掛け方、余裕しゃくしゃくで相手DFの間をすり抜けた動き、あっという間に陥れた3点目、そのあとの献身的なディフェンス。見事なまでに試合のリズムを変え、日本のゲームにしてしまったのだから、見ていて本当に楽しかったです。多分、すべて彼なりに計算した上でやったことだと思います。

 都並監督からクルピ監督に代わって、出場機会が激減していた彼について、少し心配していました。以前(今年4月ごろ)、今回の大会に向けた意気込みを聞いたときに、「セレッソから『チームに必要だから、いかないでほしい』と言われるのも自分にはプラス。逆にチームで試合に出ていないから、行って来い、みたいな感じになると、どうモチベーションを上げていいのかわからなくなるし・・・」と話していたのが、ずっと頭の隅にあったからです。現実は彼の言う後者のパターンになったわけで(もちろん、クルピ監督が彼を不要だとしているのでは決してなく・・・その証拠に来日直後クルピ監督は、強いインパクトを受けた選手として真っ先に曜一朗の名前をあげていた)、しばらく実戦を離れた彼がどう世界大会に向き合うのか、気になっていました。

 そんなちっぽけな不安など吹っ飛んだ昨日の試合。ナイジェリア、フランスという本物を相手に、どう挑むのか。「できるだけ強いチームと当たりたい。そこを倒して這い上がって、日本の力を見せたい」と話していた曜一朗。見せてもらいましょう。夏の夜の楽しみが増えました。

 

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2007年8月10日 (金)

ベンチに入れなくても

 明日の札幌戦、前節退席処分を受けたクルピ監督はベンチ入り停止。確かに局面局面で指示が出せないとか、交代の微妙なタイミングとかについては不安な面もある。でも、クルピ監督なら、「自分がベンチに入れないデメリット」を逆手にとって、選手をうまく鼓舞しそうな気がする。

 先日、エゾにインタビューしたとき、「クルピってどんな監督?」という実に漠然とした質問をしてみた。以下、エゾの答え。「外国人の監督は、自分にとっては初めてなんですけど、なんというか、いいまわしが哲学的なところがあって、サッカーのプレーについて言うのに、直截的に表現するのではなくて。選手の気持ちをうまくもっていかせたり、表現の仕方からは、いろいろ経験を積んできたんだな、というのを感じさせられたり。この表現の裏にはこんなことを含んでいるんだ、とか勉強になりますし、人の気持ちをくみ取りながら話しているなと感じますね」。

 ひとことでいうと、「人心掌握術に長けた」ということでしょうが、このブラジル人監督はなかなか深い。場数を踏んでるなあ、と思わされます。選手やスタッフが感じる威厳が相当なものだと聞いたこともありますし。こういう人に「大丈夫」と言われると、大丈夫じゃないことも大丈夫になってしまうような、鋭いオーラを感じるのです。

 札幌戦の前のミーティングでクルピ監督が何を選手たちに言うのか。興味深いです。

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2007年8月 7日 (火)

暑かった福井の試合で

 選手にとっても、観に行くほうにも過酷な「ロード」が始まりました。福井での京都サンガF.C.戦。試合後、スタジアムからの帰り道、「いや~セレッソすごくいいサッカーするようになってますねー」と、某スポーツ紙の記者氏。「でしょ?」と、私。課題はまったくないとは言わないけれど、いつしか強さが感じられ、オッと驚くようなコンビネーションを見る回数がいつのまにか増えている。この「いつしか」とか「いつのまにか」というのがミソだなあ、とつくづく思います。

 小松がすごいFWになってきた、香川の存在感が増している、濱ちゃんのパスはやっぱりうまい、フルは完全にひと皮むけたな(昨日は外しまくっていたけど)、ディフェンスもがんばっている(エゾ自身が言っていたように、ときどき「?」なミスもあるけど)、ボランチはまずディフェンスありき、リスクは極力負わず手堅い、GKは当たってる。ベンチにスーパーサブ(デカモリシ)がいるのは心強い。こうしてみると、チームとしてひとつの形になってきているのがわかります。クルピ監督就任から3ヵ月が経とうとしているところ。やはりこれだけの時間はかかるものなんだと、しみじみ思います。

 遥か遠くだった3位との勝点差はついに「3」、得失点差では離されているものの、クルピ監督がまずターゲットにしていた「入れ替え戦出場権」が手が届くところに来ました。でも、監督は、密かにその上をねらっている気がします。なぜか? うまく表現できないけれど、サバイバルの中だというのに、監督の様子には不思議に余裕を感じてしまうから。テンパる、という言葉は彼の辞書にはなさそうで。次節・札幌戦は、ベンチ入り停止だけれど、そんな逆境さえもプラスにもっていきそうな気がします。

 ところで、京都サンガF.C.戦では、審判への執拗な抗議をしたことで、退席処分になったクルピ監督。実は2度目。試合後の記者会見はマテルコーチが代わりに出席したのですが(退席になった監督は公式な場には出られないので)、「以前も同じことがありましたよね?」と聞くと、「ありましたよ、'97年にもクルピ監督の代わりをしました」と、マテルコーチ。熱くなる性格は変わっていないようです。

「一体どうなることやら」「 お先真っ暗」だと思っていたのは、今は昔・・・と言いたいけれど、まだ先は長い。柳沢が言っていましたが、「まだまだこれから。何が起こるかわからないですよ」。本当にそう思います。

 あ、福井には来日したばかりのジェルマーノが来ていました。ハーフタイムに話を聞くと、「いいマークができていて、カウンターも効いている。ゴールを決めた場面以外もチャンスを作れていた」との感想を話していました。「この中でプレーすることになるが、自信のほどは?」との質問には、「全力で自分の役割を果たし、チームの中で確固たるものを築きたい」と答えていました。早ければ次節出場か? と新聞紙上にはありますが、かっちりとメンバーを固めることでチームを作り上げて来たクルピ監督ですから、起用には慎重なのでは? コンディション、試合勘(ブラジルでは控え)、日本のサッカーに慣れること、などなどを考えても即出場は・・・。

 すっかりサボリが当たり前になった(?)ブログですが、この間のインタビュー、感じたことなどもろもろをマイペースで綴っていきます。よろしくお願いします。

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