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2005年12月 4日 (日)

一夜明けて

FC東京戦のレポートやコメントについては、「J'sGOAL」に掲載されていますし、新聞各紙がたっぷり報じてくれていますので、ここでは気のついたことや感じたことを思いつくままにレポートしていくことにします。

昨日はお客さんも多かったけど、取材にくるプレスの方もいつもの倍以上。ただ、優勝の可能がある会場が5ヵ所もあったので、5年前の混雑ほどではなかったです(と思います)。記者の中には私にとって懐かしい顔がいっぱい。10年前にセレッソを担当していたあるスポーツ紙の記者さんは、「ヨコモコさん、見てこれ」と、'95年のJリーグでセレッソが開幕3連勝したときの記事を持ってこられました。そこにはモリシのJリーグ初ゴールの写真が掲載されていました。

スタジアムの雰囲気は最高でしたね。ごく自然にスタンドから声が起こって、選手の動きもそれほど硬くはなかったと思います。ただ、何人かの選手はいつもと少し違って見えましたが。前半3分のアキのヘディングシュート。「何が何でも入れたるッ」という叫びが聞こえてきそうなシュートでした。フリーだったけど、体をひねりながらの難しいシュートだったと思います。2年ぐらい前、「うちは優勝のかかった試合で必ず先制されている。そうなると厳しいよね」と話していた彼の、魂の乗ったゴールでした。

ただFC東京は強かったです。ピッチを広く使う、ダイナミックかつスピーディーな攻撃に対し、受身になってしまった気がします。押し込まれると、なかなかラインを上げられなかった。ブルーノの不在を感じたのはそんなときです。前田くんは、「ブルーノの穴を埋められなかった」と話していたといいます。でも、誰も彼を責める人はいないでしょう。けがをして2週間で試合に戻り、最終戦にあわせてきた心身両面の強さには脱帽です。康太もよくがんばっていましたね。「スタジアムに入るときっと緊張すると思う」と言っていましたが、自分の役割はきっちりやり遂げていました。いかに今のコンディションがいいかということでしょう。ヤナギのプレーにも拍手を送りたいです。ピンチをよく防いでいましたね。

2点目のアキのゴールで、2-1になりました。これは今年のセレッソの勝ちパターンです。でも、終了直前に追いつかれた。なぜなのか? モリシがベンチに下がったことでプレスがかかりづらくなった、 相手のパワープレーへの対応が遅れた、ラインが下がりすぎた、 終盤にあと1点が取れるスーパーサブがいなかった、全部いえると思います。加えて、1点を取りにきたFC東京の戦術が的中したともいえるのです。チームの得点王である今野選手を上げ、ボランチの宮沢選手から長いボールを入れる、というシンプルだけれどわかりやすいやり方が(セレッソにすれば不幸にも)はまったのです。

昨日の試合だけを見れば、「あの瞬間止めていれば」「もっと時間を使っていれば」ということになるかもしれません。そうすれば優勝できていたのに、ということになるでしょう。でも、リーグ戦は34試合トータルのもの、と考えると昨日の1試合だけでどうこういえるものでもありません。開幕前から準備をし、コツコツ積み上げ、修正し、そしてリーグ後半16試合は負けなし・・・それでも1位になれなかった理由がどこかあるはずです。それが何なのかを分析し、来季に生かすことが、今なすべきことでしょう。「理由」はひとつではないと思います。でも、間違いなくいえるのは、今年セレッソが見せた進化は、単発で終わるものではなく、継続性がある、ということです。

場内一周を終えてロッカーに戻るとき、モリシが選手ひとり一人を出迎え、ねぎらいの言葉をかけていた、とその場にいた記者に聞きました。5年前は茫然自失といったふうだった彼のそのふるまいに、そのあと聞いたどこか悟りを開いたようなコメントに「やっぱり勝たせてあげてほしかった」とサッカーの神様を恨めしく思ってしまいました。

思わず長いレポートになりました。そろそろ仕事に戻るとします。明日は練習は休みですが、一週間のスタートという方も多いでしょう。そろそろ顔を上げてまいりましょうか。土曜日には天皇杯もありますし、ね。

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