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2005年12月 2日 (金)

5年間で得たもの

今日も練習は非公開、プレス向けの会見のみが行われました。会見に臨んだ選手は、古橋、吉田、西澤の3選手。明日の試合を前に、それぞれの意気込みが聞かれました。古橋は、「今日の練習もいつもの試合前と同じメニューでした。どこまで緊張するかどうかはわからないけど、気持ちは少しずつ高ぶっている。いい準備ができている。明日は今までまったく経験したことのない試合になる。楽しみです」。いつも思うのですが、彼は驚くべき順応力を持っていますね。約1年前まではJFLでプレーし、優れた選手であったにしろ、それほどメディアに取り上げられることはなかったはず。20人以上の記者を前に、淡々としかも笑顔を見せつつ話す姿に感心しました。私が思っている以上に大物なのかもしれません。

緊張、という点では次の吉田選手のほうがそんな感じだったかも。質問に対して答えているうち、「あれ、何か変なこと言っていますよね??」なんて。柏レイソル時代にはナビスコカップ優勝を経験している彼のプレーヤーとしての夢は、「もうひとつタイトルがほしい」ことだと聞いています。「長くサッカーをしていてもなかなかあるチャンスじゃない。目の前のチャンスを必ずモノにしたい」と、熱く語ってくれました。

アキに対しては、2000年のことについての質問がいくつかありました。「先行されてもあわてちゃダメだし、自分たちのスタイルを貫き通せるかどうか。通せたら結果は出る。今年はそうして勝ってきた。自分を見失わないように、周りに声をかけたいし、チームにミスが多かったら前からプレスをかけるなどしてプレーでチームを引っ張りたいと思います」「モリシは今まで4回、優勝のチャンスを逃してきた。さすがに5回も負けたらかわいそうだし。僕自身は3回目、ここできっちり勝っておかないと一生負け犬になるかな、と思う」。口をついて出てくる熱く激しい勝利への想い。会見場の空気がピンと張りつめた気がしました。アキの目の色が変わったのは、10月30日の鹿島アントラーズ戦のころだったと記憶しています。アキは本気になって獲りにいこうとしている。間違いないです。

この1週間、最終戦への準備取材として、多くの人にインタビューをさせてもらいました。とりわけ印象深かったのは、副島博志さん(セレッソ大阪ユース総監督)の話です。副島さんは、2000年のあの時、監督を務めていた人。5月27日のことはどれぐらい覚えていますか?という質問に、「なぜか記憶がとびとびなんです」。実は私自身もそうなのですが、副島さんもはっきり覚えていることと、まったく記憶から抜け落ちていることがあるそうです。「まるで優勝狂想曲みたいやったね、あの時は。でもその経験が財産になっているじゃないかな。チームも、クラブも、サポーターも。あの日、試合が始まって驚いたのが、満員の観客が入っているのに、スタンドがまったく動かない。あれは異様な雰囲気。スタジアム全体がよそゆきで、どういう声を出していいのか、サポーターもわからなかったのでしょうね」。

無言の圧力が感じられたというあの日の長居。明日も多くの方がスタジアムに来られるでしょう。そこでどんな雰囲気が作り出されるのか。よそゆきではなく、普段どおりの顔で、いつものような声が出し、今までと同じプレーができるかどうか。それは選手だけではなく、サポーターやスタッフにも求められるのではないでしょうか。今回、副島さんから初めて聞くことのできた、5年前の「真実」。新しい歴史を作り出すヒントがそこにあるのではないか、そう思います。5年間で得たものは何か? それを問われるのが明日というわけ。早めに持っていくものをそろえて、明日に備えましょ。寒くなりそうです。完全防寒スタイルでね!

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コメント

さぁ、いよいよ決戦です。5年前の敗戦にはじまり、J2落ちも、昨年の降格争いも、今年4万人を集めたダービーでの敗戦もこの日のために試練をくぐりぬけてきたような、大げさに言えば、そんな感じでしょうか?勝っても負けても選手もサポーターもスタッフも記者さんも全力で!
いつも記事は興味深く、読ませてもらってます。
今後、このブログも期待して、ちょくちょく遊びに参ります

投稿: maeken1 | 2005年12月 3日 (土) 10時29分

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